アルガンの木は
モロッコ南西部のタルーダント、エッサウィラ周辺にのみ生育し、
アルガンの森は世界でここにしかありません。
150~200年生きる、生命力のとても強いこの木は、水分を求めて非常に深く
根をはるので、砂漠の侵食を食い止め肥沃で湿潤な土壌を保ち、果実やオイルは
食用や薬油、家畜の栄養源としても使用され、オイル生産による経済的効果と
年々拡大するサハラ砂漠の拡散を防止する働きなど
アルガンの木の重要性が、
モロッコならず世界的にようやく知られるようになりました。
また、栄養価の高い葉や実を求めてヤギが木に登る事でも有名です。
栄養価の高い
アルガンオイルは、何世紀にもわたり、原住民ベルベル人の間で
自然療法や美容、そして食用に利用されてきました。
トコフェロール (ビタミンE)と必須脂肪酸を豊富に含み、抗酸化作用や肌の
乾燥予防、しわ防止に有効で、近年エイジングケア用品として美容業界で注目
されているオイルです。
アルガンの木は学名をArgania Spinosa といい、アカテツ科の仲間に属し
成長の遅い木ですが、 木の高さは大きなものは7-10mにも達します。
小さなものはブッシュ状に見え、枝には、からたちのような3センチくらいの
とげがあり、枝から直接小さなだ円形の葉が生えています。
花弁がなく、小さな目立たないものですが香りのよい花を咲かせます。
この木の仲間には、やはりスキンケア効果が高いバターがとれる事で知られる
シアの木などもあり、果実はオリーブの実に似ています。
しかし、利用するのは、その中にある種の中の胚。
種は、どんぐりより少し大きめの、厚く固い殻に包まれ、 実は6月から9月頃
が収積の時期となります。
15Kgの乾燥果実から1Kgの胚がとれ、ここから0.5kgのオイルしか採る事が
出来ないのでこの希少性をお分かり頂けるでしょう。
しかし、
アルガンの木は
モロッコ全土に生えていたのですが、燃料や畑の開墾
のため伐採や乱伐が進み、
アルガンの森はごく限られた小さな地域だけとなって
しまったのです。
アルガンの森は現在
モロッコ 南西部のタルーダント、エッサウィラ周辺などの
非常に乾燥した地域、約320,000平米にのみ群生しています。
アルガンの森は、かつて1ヘクタールあたり100本でありましたが、この
半世紀の間に30本となり約1/3が消えてしまい現在絶滅の危機にさらされている
事から1999年、ユネスコの生物圏保護区として認定され
アルガンの森の保存と
尊重が約束されました。
そして現地
モロッコの女性達による生産グループがいくつか形成され、これらの
生産グループもまた、
アルガンの木の保護の為に日々貢献しています。